私が「ヲタク」になるまで。

 

まずは、私が「ヲタク」になるまで。

 

 

一番最初の記事に書いたとおり、私は長年「ヲタク」をやってきたわけなんですが、いきなり今日から私は「ヲタク」になる!!!となったわけではなく。

(きっと誰しもが一番最初に「ヲタク」になるまではそうだと思う)

 

最初はテレビで観てただけの「アイドル」にハマりはじめて、CD買って、雑誌集めて、コンサートに行って、、、と沼に身を沈めていくという過程があるわけです。

 

 

私が「アイドル」というものに初めて興味を持って惹かれたのは、小学6年生の頃だったかと思います。

 

その頃の私はというと早くも「人生の闇時代」(何だそれw)を歩んで、4年目になる絶賛いじめられっ子でした。

 

小学校に入学した当時から、元々大人数の輪も好きではないし、外で遊ぶのも好きではない私は休憩は教室で自由ノートに絵を描いて過ごすような人間でした。それでもまぁ、別に友達には困っちゃいないし、平々凡々に過ごしていたんですが。

 

今となっては何が原因だったかもう忘れましたが、小学3年生のクラス替えの時にクラスのボス的な女の子に目つけられたんですよね。それが運の尽きで、そこからは完全にターゲットになってしまい、2クラスしかないような田舎の小学校に通っていた私は小学6年生までクラスどころか学年でほぼ孤立した状態を過ごしていました。

 

その頃の私は、完全に心に頑丈なセコムが施錠されてしまって外界との関わりを一切シャットアウト。唯一の趣味は、本でした。

(ハリー・ポッターが大好きで、いつも本を持ち歩いて勉強の虫で、本気でハーマイオニーになりたかった)

 

 

そんな時に、やっていたのが「花より男子」ですね~。わ~世代~。

「嵐」が大ブームになっていたあの頃です。そう。

 

きっかけは、井上真央ちゃん。

キッズ・ウォー」の茜ちゃんが大好きだったので「花より男子」も観ていたのですが、ここで「嵐」に出会いました。

 

それが「アイドル」という存在との初めての出会いですね。(笑)

そこからしばらくは、まだまだ興味を持った程度の「ひよっこファン」です。

 

 

中学時代になっても田舎すぎて、残念ながら学校のメンバーは一切変わらなかったので私は心にセコムがかかったまま、静かに誰にも打ち明けることなく「アイドル」の沼へハマっていきました。(その頃はお年玉やお小遣いで、嵐のCDを買い漁っていた)

 

その時の私にとって「アイドル」は、本当にキラキラしていて、たくさんの人を幸せにする「スーパーマン」のような存在であり、圧倒的「憧れ」の存在だったんです。私もそんな人生歩めてたらなーみたいな、自分にはないものをたくさん持ってるキラキラした宝物みたいな。

 

 

高校になって心機一転、新しい学生生活!と言っても、7年間ほとんど外界との関わりなしで生きてきた私には上手く行かず。ここで少し自由も増えたことで、私の「アイドル」沼は加速。お次は平行して「関ジャニ∞」にハマりました(笑)

 

当時はコンサートに行きたいという気持ちより、「まず彼ら自身を知りたい」が強く、歴代のCDを集めたり、過去の雑誌や番組を全部観たり、そういうことに時間を費やしてましたね。

 

高校になってからは、特段いじめられているわけでもなかったですが、人を信じることがどうしてもできなかった私はいつもどこか孤独で、寂しかったり、苦しい気持ちになることがよくありました。

 

今でも覚えてるのが、すばるBANDの「ONE」がめちゃくちゃ心に刺さったこと。

 

その当時の自分が、「救われたな」と本当に心から思った曲です。何度も聴いて、何度も泣いて、でももう少し頑張れば、花が咲くのかなって。

 

その時に、「アイドル」って、心が折れて、苦しんでる、そんな人に向けて、「歌う」ことでその闇から救い出すことができる本当にすごい存在だなって感じた瞬間でした。

 

それがきっかけで、私の中で「アイドル」が自分にとっては「必要不可欠」な存在になって、「心の中心」に居座る存在になったような気がします。

 

これが、きっと私が「ヲタク」になった瞬間ですね。

 

 

 

ここからはちょっとした余談。私の「ヲタク」人生が気になるかただけ読んで、、、

その後、どんな気持ちで「アイドル」沼にズブズブしていったのかも当時を思い出しながら書いてみます。

 

 

初めて行ったコンサートは関ジャニ∞の「8UPPERS」TOURの広島でした。

高校3年生。進学校に通っていたので、受験を控えた時期でしたね。

 

「人生の闇時代」(だから何それw)を早くも経験していた私は、運動が苦手で勉強することしか能がなかったので、勉強頑張って頭の良い高校に進学して、絶対大学進学で東京に出るんだ!という目標がありました。

 

東京に出て「何をする」っていう具体的な目標があったわけではないんですが。ただ、「アイドル」や「女優」みたいな光の世界、人に何か影響を与えたり、救いになるような存在に強い憧れがあったので、そういう何かに携われるきっかけを掴みたくて、まずは東京へ出たいという思いは、小学生の頃から人一倍強かったと思います。

 

小中学生の時は勉強すればそれなりに良い成績を取ることができたんですが、いざ自分が目指していた高校(普通科進学校)に入ってみると、あれれ?私ってそんなに勉強できないのでは?と。

受験で基礎の学力が揃った子たちが集まっているから当たり前なんですけど、クラスの中でも成績はいつも中の下くらいでした。「なんだ、私って勉強もそんなにできるわけじゃないんだな」って気付いてしまった高校1年生。

 

でもまぁ、大学に行けないほど頭が悪いわけでもないし東京の大学へ行きたいという目標は持ったまま、それなりに勉強を頑張って過ごしていたんですが、進路相談の時期になって私は静かに大きな挫折を味わいます。

 

たまたま、いろんなタイミングが良くなかったんですけどね。

進路を決める時期に母親が「癌」になって入院生活が続いていて、「どうしても実家から離れてほしくない」とお願いされたんです。どんな勉強をしても良いし、どんな大学に行っても良いから、とにかく実家から離れないで通えるとことにして欲しいと。

 

そうなってくると私には、そのお願いを押し切ってまで「確実な夢」があるわけでもないのに「東京の大学へ行く」という漠然とした目標を遂行する勇気と元気がなかったんです。

そうやって誰にも打ち明けることなく、小学生の頃からずっと目標にしていた「東京に出る」ことをあっけなく挫折することになったわけです。

 

なので、高校3年生だけど何を目的にどう頑張れば良いのか全く「道標」を失ってしまって、どこの大学に行きたいかすら決められなくなっていて。今まで頑張ってきた勉強も、何のためにするんだ?これからどうするんだ?と完全に立ち止まってしまっていた時期でした。

 

 

こんなタイミングで、たまたま関ジャニ∞がツアーで広島に来ると知り。

その当時コンサートに行きたいともあんまり思ったことがなくFCにも入ってなかったので、ダメ元で掲示板でチケットを探してみたんです。

 

そしたら、奇跡のように1枚だけチケットが見つかったんですよね。(しかも、私の誕生日だったw)

両親も誕生日くらい楽しんだら良いよ~ってOK出してくれて晴れて初現場へ。

譲ってくれた子が同い年でめちゃめちゃ良い子で、その日初めて出会ったのにお誕生日までお祝いしてくれてすげー嬉しかった記憶。

 

こうやって、初めてのコンサートに行って、初めての「ヲタク友達」ができました。

なんか悩んでもどうにもできない自分がちっぽけで、コンサートはその瞬間全て忘れて頭空っぽにして騒ぐその時間が最高に楽しくて。

 

はー「アイドル」って最高だなって。(単純)

同じ夢を一緒に見させてくれて。

一緒にもっと上の景色見ようぜって。

 

 

私には到底できない、素敵な夢を持って頑張ってる彼らを応援してるのって楽しいなって思ったんです。どうせ自分にできることなんてほとんどないし、今が楽しければ良くね?みたいな(笑)

唐突にいろんなことを投げ出して、楽観主義者になってしまったんですよねw

 

そうやって「ヲタク」を始めると、「関ジャニ∞」を好きな「ヲタク友達」も増えて。そもそもあんまり友達がいなかったし、好きなものをおすすめし合ったり、友達と同じもの好きになったり、そういうことをしてこなかった私には、同じ趣味の友達とひたすら好きなものの話だけしてコンサート以外で遊べるのとかも本当に楽しくて。

 

もう「アイドル」というか「ヲタク」の沼にズブズブ。(笑)

 

そんな感じで、私は「ヲタク」へと華麗な変身を遂げたのでした。

 

 

 つづく